ザイロリックで尿酸値を下げる

痛風の治療には痛風関節炎の治療と、その背景にある高尿酸血症の治療の2つに大別されます。前者は急性あるいは慢性の炎症を消退させることが目的であり、後者に対しては生活習慣改善や尿酸降下薬による薬物治療が行われます。ここでは後者の治療法についてお話ししましょう。痛風は高尿酸血症が持続することで起こりますので、血中の尿酸値を下げる治療が必要になります。ただし急激に尿酸値を下げすぎても痛風発作が発症してしまいますので目標値である6.0mg/dLに徐々に近づけていく事が必要です。

そこで、尿酸値を下げるために「尿酸の産生を抑える薬」が使用されます。このような薬としてザイロリックがあります。ザイロリックは代表的な尿酸降下薬で、標準薬として古くから痛風や高尿酸血症の治療に広く用いられています。尿酸が体内で核酸からプリン体、ヒポキサンチン、さらにキサンチンを経て生成されるのですが、その生成過程のうちヒポキサンチンから尿酸への代謝に重要な役目をする酵素キサンチンオキシダーゼの働きを邪魔することで尿酸を出来にくくし、結果として血中や尿中の尿酸値を低下させます。このような作用からキサンチンオキシダーゼ阻害薬と呼ばれています。

飲み始めには要注意

ザイロリックの服用には注意が必要です。飲みはじめの頃は、かえって痛風発作を起こしてしまうことがあります。それは尿酸の結晶が関節から溶け出すために起こりうる症状ですが、この現象は良くなる過程ですからある程度は仕方がありません。関節にたまった尿酸が排泄されるとその後は発作が起こらなくなります。

重い副作用は少ないのですが稀に皮膚障害や血液障害、肝障害などを起こすことがあり、特に腎臓病を患っている方は注意が必要です。腎臓の悪い人や高齢の人では薬の排泄が遅れがちですので、用量を少な目にするなど慎重に用いる必要がありますので必ず医師への相談を行いましょう。また治療開始後に発疹や発熱、のどの痛みなどいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師に連絡するようにしてください。

ザイロリックは確かに痛風に有効な薬ですが、患っている本人が今までと同じ生活を送っているのであればあまり意味がありません。尿酸を出来にくくする有効な薬ですが、当人の食生活をはじめとする生活習慣の改善やストレスの緩和などが大切になってきます。優秀な薬をより有効的に服用するためにも、まず自身の生活の改善も心がけましょう。

高尿酸血症の治療薬ザイロリック