ぜいたく病と言われる痛風

痛風とは高尿酸血症を原因とした関節炎をともなう疾患です。足・膝・腰・肩・肘・手や胸骨など全身の関節・骨端を痛みが移動し、痛み自体が酷くなったり和らいだりを繰り返します。
通常、健康状態にあっても普通に血中の中に尿酸が含まれていますが、この尿酸の濃度が何らかの理由によって数値があがると、その尿酸を溶解しきれず、尿酸塩として体温が低い足などの関節包内などに付着します。この時白血球群内の好中球が尿酸結晶を攻撃し、その行動による過大なエネルギーや尿酸を攻撃し死亡した好中球の遺骸そのものによる影響から、血管壁にダメージを受けて大きな炎症を発生します。また、血中含有尿酸の濃度が急激に低下した場合においても、痛風発作が生じることが知られています。
痛風の原因となる尿酸ですが、7.0mg/dlを基準とする設定値が設けられていて、7.0以上になると高尿酸血症と呼ばれ、痛風の症状が出る非常に危険な状態となります。痛風にならないためには尿酸値を上げる食べ物、プリン体を含む食品を摂取しないような生活をすることが大切といわれております。
プリン体は細胞の核に含まれるDNAの主成分だと言われていて、エネルギー伝達物質という大切な役割を担っています。このプリン体ですが私たちが口にするほとんどの食物に含まれており、食物によりプリン体の含有量が違います。プリン体を多く含む食材として特に多いのがアン肝や白子、レバーなどがあげられ、次いで肉類やエビ、イワシ、カツオなどの魚介類、甲殻類に多く含まれております。アルコールでしたら特にビールや紹興酒に多く含まれておりますので、飲酒量の多さに関係なく、ビールを1缶毎日飲む人では6年間に血清尿酸値が0.5~1.0mg/dL上昇すると報告されています。蒸留酒にはあまりプリン体は含まれておりませんので、尿酸値を気にする方は焼酎、ウイスキー、ジンなどを飲まれるのがよいでしょう。
プリン体は美味しいものに多く含まれており、痛風はかつてぜいたく病とも呼ばれていました。昔はぜいたく品とされていた肉や魚などを摂りすぎるとなると言われておりましたが現在では食生活もかわり、ぜいたく品とされてきたものが日常的に食べられるようになりましたので、痛風は一般的な病気になりました。痛風の原因と言われているプリン体だけを減らすことは難しいので、暴飲暴食を控え食事量を全体的に減らし、バランスのとれた食事を心がけ規則正しい生活をおくることが大切です。